2017-04-25

使い捨て医療機器 再利用可能に 厚労省が基準新設

朝日新聞デジタルより
http://www.asahi.com/articles/ASK4P52P7K4PULBJ009.html

心臓カテーテルや血管を切るメス(おそらくハーモニックやリガシュアのようなデバイス?)といった医療機器を再利用する仕組みをつくる。

とのこと。
基本的に現在はシングルユースとして使用されており、院内での洗浄は困難なため、再使用禁止とされていますが、業者がこれを回収し、分解、洗浄、滅菌という流れになるのでしょうか。文脈からはそう取れます。

SUD製品については以前から議論があり、アメリカ等は以前からこの仕組みを構築していると理解していますが、日本でもこの仕組みができるとデバイスジェネリックといった概念も出現し、医療費抑制や無駄をなくすために推進されるような日が来るのでしょうか。

こういった新品か、中古・ジェネリックといった物品の管理はまさに臨床工学技士の出番になるのではと思います。

たまに、県外の臨床工学技士養成校で学んでいらっしゃるお子様をお持ちのお父さん、お母さんから息子が臨床工学技士の学校に進学していつかは佐賀で働きたいといっているんだけど、働き口はあるのかなとおっしゃられることがあります。
臨床工学技士は現在売り手市場といった見方もあるかもしれませんが、それはすべての都道府県で起こっていることでしょうか。大病院で臨床工学技士を理解していくれている経営者がいらっしゃれば人員を増やすことも可能かもしれませんが、そうでない施設も多くあります。また、求人を出しても来てくれないといった施設もあります。売り手市場であるということはもちろん喜ばしいことですが、受け入れるだけの入れ物も用意しておく必要があります。佐賀県の技士会という立場でコメントさせていただくと、雇用の創出と受け入れが重要課題であると考えております。

地方の一都道府県ですので、人口に対する医療機関の数は足りています。今後の医療計画では病床数が削減されるでしょう。私たちの職業が生き残っていくためには活躍の場を広げて行くしかありません。そのためには各個人がスキルアップをしていくこと、技士会活動を積極的に行っていくこと、連盟を盛り上げて行くこと、行政と医工連携等で手を組んでいくこと。いろんなことをやろうと思えばできるのです。
そういった未来を考える時期にいると思います。

宣伝ですが、第10回佐賀県臨床工学会を開催します。上記のような未来を考えるいい機会になる学会を目指しております。たくさんの方にご参加いただけたらと思いますのでよろしくお願いします。

http://sagacet.web.fc2.com/10th_saga/



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